2023年公開の映画『PERFECT DAYS』を鑑賞しました。東京のトイレ清掃員として働く平山(役所広司)さんの日々を、静かに、そして優しく描いた作品です。朝起きて歯を磨き、仕事をして、銭湯に行き、一杯飲む。週末には決まって身支度を整え、古本屋に寄り、スナックでひとときを過ごす。そんなルーティンが淡々と描かれながらも、どこか温かく、心に沁みました。
その日常の中に、ふとした表情や風景を通して、彼の過去の気配や想いが静かに重なっていくのが印象的です。多くを語らずとも伝わってくる人生の深み。昔を思い出しながら、今を丁寧に生きる平山さんの姿に、私自身も少し立ち止まり、自分の過去や今を見つめ直したくなりました。やさしく、深い余韻の残る作品でした。
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